「おらほの鉄道が大好き!」という職員も数多い、秋田のローカル線。我が鉄道の車両や駅や沿線、そして利用客の方々をこよなく愛する、各鉄道会社の「看板鉄道人」をご紹介します。
イベント列車や車内販売など、各鉄道が趣向を凝らした「おもてなし」列車を運行しています。皆さんを笑顔でお迎えするのは、沿線で暮らす地元の方々ばかり。「わがまちのローカル線へようこそ!」という感謝の思いで、列車運行に協力しています。
方言での会話も楽しみましょう!
地域に強力なサポーターがいるのも、ローカル線ならではの魅力。
皆さんがそれぞれの得意なことや好きなことを生かして、日々の列車運行に協力してくださっています。今や地域の応援団なしには、私たちの鉄道の素晴らしさは語り尽くせません!
こちらでは、そうした方々の活動の一部をご紹介します。
駅たびコンシェルジュ秋田 岩渕所長
2021年3月にオープンした「駅たびコンシェルジュ秋田」からおすすめスポットについて教えてもらいました!
駅たびコンシェルジュとは…
JR東日本の駅にある観光情報発信や各種旅行相談を行う拠点です。
「私の行きたい」が見つかるをコンセプトに、東日本各地でコンシェルジュが充実した観光のご案内を行います。
私のイチオシスポット「五能線」!
青森県・川部駅と秋田県・東能代駅を結ぶ全長147.2㎞、43駅の五能線は、一度は乗ってみたいローカル線として、人気を集めています。特に五能線で運行する「リゾートしらかみ」は「青池」、「橅」、「くまげら」の3編成があり、世界自然遺産白神山地と日本海を車窓に眺め、絶景シーンの連続をお楽しみいただけます。沿線にも様々な観光スポットがあり、ご乗車になってぜひご覧ください!
【能代駅】
オススメは「風の松原」
能代駅から歩いて15分ほどのところにある海岸沿いに連なる砂防林。その歴史は古く江戸時代に植栽され、全国的にも規模の雄大さや景観の良さが魅力です。「虹の松原」、「天の橋立」など数ある松原の中で、ここ能代の「風の松原」が日本で一番大きい松原と言われています。木都能代ならではのウッドチップが敷き詰められた散歩道は、フカフカとした柔らかな感触で長く歩いても足への負担を感じません。
オススメのビューポイントは近くの「景林神社」からの見晴らし。米代川や白神山地が望めます。能代へお越しの際はぜひお越しくださいませ!
駅たびコンシェルジュあきた 原田恵
【あきた白神】
あきた白神エリアは世界自然遺産・白神山地の南麓に位置しています。白神のブナの森からは、自然のほか食や伝統文化など様々な恵みを受けています。白神山地から流れ出た水で醸した日本酒は特におススメで、リゾートしらかみ「橅」のORAHOカウンターでも味わうことができます。また、白瀑神社は全国的にも珍しい、境内に滝がある神社です。2015年夏の「行くぜ、東北。」のCMロケ地にもなりました。
自然豊かなあきた白神駅で心と体も休めてみては??
駅たびコンシェルジュあきた 谷内香
JR東日本秋田支社 輸送指令室 山中巧指令員
~私の経歴~
秋田駅と角館駅で出札業務を2年半ほど行ったあと、秋田運輸区で701系電車や特急いなほ号・つがる号など奥羽本線、羽越本線、男鹿線の車掌として約2年間に乗務しました。その後運転士となり、奥羽本線、羽越本線へ1年半ほど乗務し、現在は輸送指令員4年目です。
Q1. 乗務員をしていたころの好きな車窓はどこですか?
男鹿線の天王駅~船越駅間にある船越水道を渡る時の景色が好きです。
男鹿大橋と海が見えるので晴れている日は気分爽快です!
Q2. 乗務員をしていた時の思い出
今は無き「キハ40・48形」に車掌として乗務できたことです。空調の調整が難しかったこともありましたが、良い思い出になりました。
Q3. あなたの現在の業務内容はなんですか?
輸送指令室で列車の運行管理を行っています。秋田支社管内の奥羽本線・羽越本線・田沢湖線の運行管理を経験し、現在は男鹿線・五能線の運行管理も担当しています。
業務内容は大きく分けて3つあります。
①運行管理業務
列車の安全・安定輸送が行えるよう運行管理をしています。線区ごとに運行を管理しており、特に五能線・男鹿線の担当は、他線区とシステムが異なるため、一定の経験と知識が必要です。列車が遅れた時は、乗務員への情報伝達や各駅における列車の接続調整などを行います。他にも、線路メンテナンスなど保守工事の承認など多岐に渡ります。
②ダイヤセンター業務
設備のメンテナンス工事などを安全に実施できるかチェックをし、作業を行ってよいか確認します。
③列車立案業務
実際に列車を走らせるため、関係箇所と調整を行い、運転時刻の作成をします。
Q4. 指令業務で大変なことは何ですか?
自然災害などの異常時が発生したときの対応です。列車の遅れに伴う行き違い箇所を変更したり、乗務員への指示や連絡をしたりと業務が重なり大変です。羽越本線や五能線は強風の影響でダイヤが乱れたり、奥羽本線は雪で列車が動けなくなったりするので、運転状況や気象状況などには特に注意をはらっています。
例えば強風の時は、列車を安全に運行するため、時速25km以下で運転するように乗務員へ指示をします。場合によっては運休の指示もすることがあります。指令業務は、1つの判断ミスがお客さまの命に直結してしまうので、周りと協力しチームプレイで確実な指示ができるよう心掛けています。
Q5. 指令業務で思い出に残っている事象はありますか?
昨年の冬は、記録的な大雪で、ダイヤセンターでの業務の際、除雪作業車の手配が多く大変でした。
Q6. 指令業務のやりがいを教えてください。
指令業務は、役割分担を行い、チームで仕事をしています。強風や大雪などの異常時に、迅速に適切な指示ができた時は、チームの一体感と達成感を感じることができます。また、1日何も事故や事象が起こらなかった時はホッとします。
運転士 佐藤 紘哉
現在7名いる運転士の中で最年少の24歳。1985年の開業以来、新卒採用された初めての社員となる。由利高原鉄道の若手のホープとして日々頑張っている。
Qあなたのお仕事はなんですか?
大きく分けて3つあります。1つ目は、列車の運転業務です。日々真心を込めて運転しています。特にブレーキ操作には一段と気を使っています。2つ目は、車両の点検・清掃です。こちらは目立つ仕事ではありませんが、列車の運行を安全かつ円滑に行う上で決して欠かすことのできない重要な作業です。3つ目は、車内の除菌作業です。お客様に安心してご乗車いただくため、テーブルや手すり等直接手で触れるような箇所を徹底的に行っています。現在は車内も抗菌コーティング加工を施しておりますのでさらに安心してご乗車いただけますよ!
Qお仕事で一番気を付けていることはなんですか?
それは車両の点検です。運転も大事ですが、まずはこの点検自体がしっかりとできていないと車両を動かすことができません。検修担当と協力し合い、見落としが無いよう目を光らせます。自分はまだまだ経験も浅いので、一人前に近づけるようもっと努力していきたいです。
Q由利高原鉄道のいい所
景色が綺麗な所です。23kmと短い距離ですが、橋・トンネル・山間部など様々な景色を四季を通じて楽しむことができます。中でも鳥海山は絶景で、沿線で色々な姿を見ることができます。車では見ることのできない素敵な原風景をぜひ、見に来てください。
秋田内陸線は、1989年(平成元年)4月1日に全線開業しました。南は「みちのくの小京都」と呼ばれ桜の名所にもなっている角館(かくのだて)から、北はギネスブックにも登録された「世界一の大太鼓」綴子大太鼓(つづれこおおだいこ)がある鷹巣(たかのす)を結ぶ長大路線です。縄文遺跡、マタギ、里山、点在する温泉など、歴史・文化・自然を楽しめるローカル鉄道です。そんな秋田内陸線を開業当時から支えてきたのが、齊藤伸一(さいとうしんいち)現運輸部長兼運輸営業課長。
ニコニコ笑顔が印象的な齊藤さんに、これまでの秋田内陸線の時の流れと今の想いを対談形式でご紹介します。
-初めに勤続34年の齊藤さんの今までの仕事の流れを教えてください。-
齊藤さん(以下 齊)「1987年に入社をした時は地元で就職をしたい一心だったので、特に鉄道に興味はなかったんです。でも入社後車掌を経験し、社内で研修して国家試験を受験、合格して「秋田内陸線」全線開業の鷹巣駅発一番列車の運転をさせて頂きました。その後、運転指令、運輸係長、阿仁合駅長、運輸課長を経て現職に至ります。」
-お客様の数はどう変化しましたか?-
齊「開業当時は年間100万人以上のお客様に乗車してもらっていて、朝の通学列車は14両フル稼働で運行して、鷹巣駅では500人程の学生が乗降していました。それが、私が阿仁合駅長の平成12年頃から目に見えて乗車する地元のお客様が減っていって…それまでも観光のお客様は来て頂いていたけれど、このままじゃいけない!と思って運輸課長になった時に行政の皆さんの協力もあって内外の旅行会社などに営業するようになったんですよ。その後、地元の状況を見ながら観光にも力を入れ、11年前からは、台湾の旅行会社にも働きかけ、インバウンド団体客が年間3万5千人以上を達成するほどに成長できました。」
-最後に、齊藤さんにとって秋田内陸線とは?-
齊「鉄道は“物”だけど、やっぱり大事なのは沿線の皆様や乗車してくださるお客様など、“人”が大事なんですよね。特に私が思う秋田内陸線の自慢は、沿線の方の温かさです。列車が通過すると『秋田内陸線にようこそ!』って言っているかのように手をふってくれるんですよ。これまでもこれからも“人と人”を繋いでいきたいですね。」
ご利用のお客様と沿線の方々を繋いできた秋田内陸線ですが、まだまだ満足していない様子の齊藤さん。これからもお客様のため、沿線のために頑張ってまいります。どこかで見かけたらお気軽にお声がけください。
秋田県北西部の八峰町にある「あきた白神駅」は、世界自然遺産「白神山地」の近くにあります。
あきた白神駅で、観光駅長として10年以上もご活躍されている菊地笑美子さんにお話を伺いました。
観光駅長…自治体等からの推薦に基づき、地域と連携したおもてなしの一環として、JR東日本秋田支社が委嘱しています。駅を訪れるお客さまへのお出迎えやお見送りをはじめ、おもてなしの活動をしています。
―観光駅長の仕事を教えてくださいー
主にきっぷの発売やお客さまのお出迎え・お見送り、観光案内などをしています。
みなさまの旅のサポートができれば幸いですので、駅にいらしたときにはお気軽にお声がけください。
―菊地さんの思う八峰町の魅力は何でしょうか―
海や山に囲まれ、季節ごとに表情を変える景色が一番ですね。秋田音頭の歌詞にもなっている「秋田名物八森ハタハタ~♪」 も外せませんね。
もちろん、あきた白神駅の周辺もおすすめです。国道101号線を挟んで向かいには温泉施設のハタハタ館があります。こちらは日本海を眺めるロケーションの露天風呂がおすすめです。そのお隣の御所の台オートキャンプ場では、夕日を見ながらのキャンプも楽しめます。駅に隣接のパン工房では白神こだま酵母を使用したパンやピザづくり体験も行っています。実は私も講師をしているんですよ。
―五能線と「リゾートしらかみ」の魅力についても教えてください―
なんといっても車窓からの景色。日本海に沈む夕日はもちろんですが、荒々しい日本海の白波も絶景です。一年を通して季節ごとの絶景が楽しめる路線だと思っています。最近はお客さまのご利用方法も変化してきています。例えば隣の能代市からランニングで八峰町まで来て、お食事や温泉を楽しんだ後にリゾートしらかみに乗って帰るという方もいます。楽しみ方が沢山あるのも魅力だと思います。
―五能線にはどんな思い出がありますか―
引退してしまいましたが、五能線といえば青いラインの入ったキハ40・48系でしたよね。観光でいらっしゃったお客さまだけでなく地元の方もご利用され沢山の思い出があります。新しいGV-E400系ももちろん好きですよ。1両編成で走る姿も可愛らしくて。
―最後にみなさまに一言―
「五能線は四季折々の景色を楽しむことができる路線です。コロナが落ち着いたら是非遊びにいらしてください。
男鹿市在住の有志で設立した和太鼓団体です。
男鹿温泉郷をホームグラウンドとして精力的に活動し、毎年春から秋にかけて、男鹿温泉交流会館 五風にて「五風なまはげ太鼓ライブ」の公演や、市内外のイベント等にも多く出演しています。
昔、秋田に住んでいた蝦夷(えみし・えぞ)の酋長の名で、男鹿の地名の由来であるともいわれています。この地に育ててもらった「恩」、ライブを観に来て下さったお客さまへの「恩」を一つの「荷」として背負い、「恩返し」をするため、男鹿温泉でしか観られない「ナマハゲ」を伝承していこうという想いがこめられています。
「国指定重要無形民俗文化財」に登録されているのは「男鹿のナマハゲ」でカタカナを使用しています。わたしたちが「なまはげ太鼓」を表現するときは「ひらがな」を使用しています。
男鹿で人気のアトラクション!!
「国指定重要無形民俗文化財」に登録されている「男鹿のナマハゲ」と日本古来の芸能である「和太鼓」を融合させた男鹿の郷土芸能です。この「なまはげ太鼓」の常設公演を行っているのは男鹿温泉郷だけ!ぜひ温泉に泊まって、感動と興奮をぜひ体感してみて下さい!
恩荷の演奏曲は計7曲あります。
演奏する曲目は、男鹿半島の風土や自然、伝説をモチーフしたオリジナル曲で、ナマハゲの迫力と和太鼓の勇壮さから独自の世界観が広がります。
代表曲のなまはげ太鼓「神参」(しんざん)は、ナマハゲ、神が参るその緊張感、臨場感を和太鼓で表現した曲です。
地元、男鹿を元気にしたい!!
私たちの誇る「男鹿半島」、そして私たちの大好きな「男鹿半島」へぜひ遊びにいらして下さい!
列車アテンダントの誕生は、2015年5月。女性2名、男性1名でスタートし、現在は女性4名で頑張っています。
今回はその中から池田優香アテンダント(以下、池田A)に色々とお話をお聞きしました。
池田A 私は、矢島町の観光サポーターを2年間勤め、「何もね(何もない)」と思っていたこの地域には見どころが沢山ある!と気づきました。旅行で訪れる方にもこの地域を知ってほしい!と思い、アテンダントになったのが2013年4月。今年で9年目となります。
鳥海山ろく線の列車アテンダントは、絣の着物を着て乗務していますがこれは「秋田おばこ」といい、秋田で生まれ育った娘さんを意味しています。
池田A 私たち列車アテンダントは毎日午前中の一往復、この絣の着物の姿で乗務し、お客様の乗降補助や沿線のご案内、車内販売等を行っています。また、団体のご予約をいただいた場合は、お客様のご都合に合わせて乗務し、ご案内も行っています。
池田A 私の案内のモットーは、「列車は私のオンステージ!」です。ご旅行の間は、楽しいことが沢山あるかと思います。その中で、真面目な話を聞いてもすぐに忘れてしまうかもしれません。そこで、「何の話し聞いたか忘れたけど、面白かったね。笑ったね。」と感じていただけるように、秋田弁を交えてご案内をしています。
おひなっこ列車やクリスマス列車、ビール列車など季節に合わせたイベント列車の企画・実施はアテンダントが行っています。沿線の風景と共に賑やかに装飾された列車内もお楽しみください。
私たち観光アテンダントは、急行列車内や阿仁合駅観光窓口で皆様のお越しをお待ち致しております。(右から畠本、橋本、草彅、武田、高橋。)
橋本「私の自慢の沿線のたくさんの魅力を皆さんにも楽しんでほしいですね!」
草彅「車内では、お客様に伝わりやすい案内を目指し日々勉強しながらアナウンスしています。」
高橋「観光窓口では、沢山のオリジナル商品を用意してお待ちいたしております。」
アテンダント 畠本
「車内販売では、お客様に気持ちよく笑顔で帰って頂けるように、笑顔を大切にしています。お越しの際は、ゆっくりのんびりお過ごしくださいませ。」
運転士 津谷
「内陸線の運転士をしています、内陸線盛り上げ隊としてイベント列車では、アフロをかぶり、弾き語りでおもてなししています。是非あそびに来て下さい。」
アテンダント 武田
「秋田民謡発祥の地を走る内陸線。ライブトレインが再開しましたら、皆様と一緒に唄っこを唄いながら楽しみましょう♪」
運輸営業課 斎藤
「私は、イベント列車の企画と添乗をしています。内陸線でしか体験できない魅力的な企画をこれからも用意して皆様のお越しを楽しみにしております。会える日を楽しみにしています。」
鷹巣駅 五十嵐
「私は、内陸線北の玄関口、鷹巣駅で駅員をしております。沿線地域のお客様、観光でお越しのお客様が気軽にほっこりしていただける駅作りを目指しております。
是非おこしくださいませ。」
能代観光協会は、能代市の観光事業や観光振興の促進などを目的として活動を行っている特定非営利活動法人です。ホームページでは、能代周辺を楽しむツアーの募集や各カテゴリー別のおすすめスポットを紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
販売員の珍田さん
能代観光協会が行っている「ふれあい販売」とは?
「ふれあい販売」は、「リゾートしらかみ」の停車駅のホーム上での販売や、私たちが乗車しての車内販売で、地元でしか買えない五能線沿線ならではの特産品や工芸品をお客さまに直接お届けしています。
地元の特産品や工芸品をきっかけに「能代という地を全国の皆さまに知っていただきたい」「五能線を好きになってもらいたい」という思いで始め、現在まで続けてきました。
私たちが担当している能代駅~深浦駅間の車内では、能代銘菓である「東雲羊羹」や、北限のお茶・桧山茶が入った「茶ようかん」などの販売をしています。また、能代駅の1番線ホームでは、リゾートしらかみの到着時に「あきたいぬグッズ」や能代の夏祭り「天空の不夜城」のグッズなども販売しています。
「ふれあい販売」は、私たちもお客さまと直接お話ししながら、地元の特産品や工芸品の良さを知っていただける機会なので毎回楽しみにしています。ぜひ気軽にお声がけください!
北限のお茶 桧山茶入り「茶ようかん」
1本200円(税込)
「天空の不夜城」の灯籠を描いた手ぬぐい
600円(税込)
あきたいぬ「マサル」のぬいぐるみ
2,750円(税込)
五能線のおすすめポイントはどんなところでしょうか?
五能線には「景観」「食」「おもてなし」などたくさんの魅力があります。私が特におすすめするポイントは「車窓からの景色」です。五能線の車窓から眺める、日本海や白神山地の風光明媚な景観は何回見ても感動します。特に岩舘~大間越駅間の海岸線は絶景なので、ぜひ見にいらしてください。
また、私たちがふれあい販売している「東雲羊羹」は、180余年変わらない能代の伝統的な味です。私にとっても小さい頃からの大好物ですのでぜひ食べてみて下さい!羊羹は賞味期限も長くお土産にもピッタリです。
岩館駅~大間越駅間
珍田さんおすすめ!180余年変わらない伝統の味「東雲羊羹」
1本220円(税込)
能代駅ではバスケットボールのシュート体験ができますね
そうなんです。能代観光協会では、リゾートしらかみ1号と3号の停車時間中にバスケットボールのシュート体験を行っているのですが、ホーム上でのバスケ体験は能代駅ならでは!
老若男女みなさんに楽しくご参加いただいています。
ゴールの高さは、ミニバスサイズ(260cm)で、一見簡単かと思いきやお一人さま1回の一発勝負でシュートの成功率は3割ほどです。
シュートが入った方には記念品をプレゼントしていますので、リゾートしらかみにご乗車の際は、旅の思い出にぜひチャレンジしてみてください!
能代駅ホームでのバスケットボールシュート体験
なぜホーム上にバスケットのリングがあるでしょうか?
能代には全国優勝回数58回を誇る高校バスケの強豪「能代工業高校」(現:能代科学技術高校)があり、地域全体で「バスケの街づくり」に取り組んでいます。私たちも能代科学技術高校の更なる活躍に期待しています!
お客さまとのふれあいを通じて感じることは?
「ふれあい販売」や「バスケ体験」でお客さまから「ありがとうございます。楽しかったです。」と笑顔で言っていただけることが、私たちの何よりの原動力です。お客さまに「能代にまた来たい!」と思っていただけるよう精一杯の「おもてなし」の心でお待ちしています。リゾートしらかみにご乗車の際は、ぜひ能代駅で降りて、「バスケの街」能代の街並みや世界自然遺産の白神山地を望む風景を楽しんでみてください!
「伝説と効き湯の郷」づくりをテーマに、男鹿温泉郷をより魅力的にするために日々奮闘する「元湯 雄山閣の山本貴紀社長」にお話しをお伺いしました!
元湯雄山閣 山本貴紀社長
男鹿温泉郷の魅力は、温泉・食を楽しめるのはもちろん、男鹿半島内の多彩な観光コンテンツへの拠点であることです。
温泉郷の各宿のお湯は源泉かけ流しで、保湿効果も高く「美人の湯」とも呼ばれる自慢のお湯です。また、男鹿名物の「石焼料理」が各宿で味わえます。石焼料理は、魚介などの具材がたっぷり入った木桶にアツアツの石を入れて、一気に煮込む豪快な漁師料理です。石を入れた瞬間の「ジュッ!」という音をぜひお楽しみください。さらに、ご夕食後にお楽しみいただけるイベントとして「なまはげ太鼓」演奏があります。「なまはげ太鼓」は男鹿独自の郷土芸能で、なまはげの迫力と力強い演奏で多くのお客さまを魅了し続けています。他にも、宿泊者限定で入道崎に沈む夕陽を見に行くツアー「感動の夕陽号」や、あじさいシーズンには、早朝の静かな雲昌寺で朝露に濡れるあじさいを見学できるツアー「朝のあじさい便」など、男鹿の魅力を満喫できる観光プランが盛りだくさんです!
男鹿温泉郷の入口にあるなまはげ立像
迫力満点!「なまはげ太鼓」演奏
男鹿温泉郷にお越しになるお客さまは、車でお越しになるお客さまが多いのですが、首都圏などから鉄道の旅を楽しみながら来て下さるお客さまもいます。また、冬になると男鹿半島は道路が凍結していて、雪国が不慣れな方はアクセスが難しくなります。最近では、時短でスピーディーな旅のニーズが高まっていますが、私たちはお客さまにどのシーズン、どの交通手段で来ても、男鹿でのんびり過ごしていただきたいという思いで、男鹿駅からの送迎を続けています。
私が小さい頃の男鹿線は、今よりもずっと長い編成でした。その頃は、男鹿線で通勤する方や通学する学生さんが大勢いて、時間帯によっては羽立駅のホームを大きくはみ出している列車もありました。
男鹿線は、男鹿市民にとって、なくてはならない存在です。今は蓄電池電車「ACCUM」が走っていますが、以前走っていた気動車のディーゼルエンジン音がとても懐かしく感じます。また、男鹿駅と上野駅を1本で結ぶ「急行 おが」なんていう列車もありました。当時の私は、「この線路をずっと辿っていけば、東京に行けるんだ」という憧れをずっと抱いていましたね。
男鹿線(船越駅~天王駅間)
20年ほど前に”なまはげ伝説と効き湯の郷“プロジェクトを立ち上げました。先に紹介した「なまはげ太鼓」は、地域活性化と魅力ある温泉地をめざす取組みのひとつとして、温泉郷にある小さな砂利の駐車場での公演から始まりました。少しずつお客さまも増えてきて、雨の日や寒い季節になると、持ち回りで各旅館のロビーで演奏する時期もありました。
2007年には行政からの協力もあり、地域の公民館的要素も加えた、なまはげ太鼓のホームグランド「交流会館 五風(ごふう)」が誕生しました。
その後も、宿泊者限定のオプショナルツアーの考案など、各宿が一体となってお客さまに目的を持って温泉郷に来ていただくための仕掛けづくりに取り組んできました。現在は、石焼料理に次ぐ新しい男鹿名物となるメニューを考案中です。
男鹿線の駅や車両も、時代の流れに沿って進化しています。温泉郷も、負けじと新しいことにチャレンジして、お客さまに旅先として選んでいただける「なまはげ伝説と効き湯の郷」づくりを目指していきたいと思います。ぜひ、男鹿に遊びにきて、温泉・食・観光・文化・自然など魅力を存分に味わってみてください!
朝の雲昌寺
由利高原鉄道には各沿線地域に愛好会という組織があります。
駅構内外の美化や由利高原鉄道の永続的な運営に対する協力、各地域での利用者の利便性を図っていくなど、自社だけでは補えない事業をボランティアで行っていただいています。中でも由利地区の7つの駅(鮎川駅・黒沢駅・曲沢駅・前郷駅・久保田駅・西滝沢駅・吉沢駅)愛好会は、毎年の除草作業やビール列車の利用など会社にとってなくてはならない大きな存在です。沿線に住んでいる方の中には、駅出発時の汽笛が生活リズムの一部になっているとのお話も。
それでは、ここで愛好会の皆さまが行っている活動を少しご紹介いたします。
駅舎やトイレの清掃管理、ホームの花壇整備の他、冬季間はホーム及び誘導路の除雪作業をしていただいています。駅がいつも綺麗な花で彩られ、利用しやすい環境にあるのは愛好会の皆さまのおかげです。
毎年6月~7月にかけて担当区域の軌道草刈り作業を行っています。運転士や写真を撮られる鉄道好きな方にとっては沿線が綺麗な状態にあるのは大変嬉しい限りです。いつも朝早い時間帯に行っていただき感謝しています。
各沿線愛好会の皆さまには、おばこカップやおばこハイクなど毎年弊社イベントにご参加いただいております。特におばこカップ(各愛好会ゲートボール大会)は多くの皆さまにご参加いただき大いに賑わっています。
鈴木一枝(すずきかずえ)さんのお住まいは、仙北市上桧木内(かみひのきない)地区。1989年(平成元年)に秋田内陸線が全線開業を果たし、ようやく悲願の鉄路がやってきた地区です。そのため、秋田内陸線への思いもひとしお。ご主人や地域の人たちとともに、駅の清掃や花の手入れをはじめ、貸切乗車や地域のイベントへの招待など、積極的に内陸線を応援されている方のひとりです。
そんな一枝さんのお気に入りが「縄文時代」。特に土偶がお気に入りの縄文女子です。考古学、縄文時代と聞くと難しい印象を持つ人も多いのではないでしょうか?でも、一枝さんのお話を聞いていると自然と表情も緩んできます。
―縄文へ興味を持ったきっかけは?―
一枝さん。「趣味で描く絵手紙のモチーフを探しているうちに土偶のユニークな形に興味を持ち、言葉を添えて出すようになりました。土偶はミステリアスな部分が多く、各々の想像が膨らむ点に魅力を感じます」
これは一枝さんが描いた絵手紙です。こんなユニークな絵手紙をもらったら思わず笑みがこぼれませんか。一枝さんは、「土偶は歴史的な出土品としてだけではなく、人と人を繋ぐコミュニケーションツールになっている」とおっしゃいました。
秋田内陸線では、一枝さんにお願いして、この素敵なコミュニケーションツールを活かし、2021年にリニューアルデビューした観光列車「秋田縄文号」の車内に、土偶のイラストをデザインしていただきました。
毎日運行する列車ではありませんが、乗車する機会がございましたら、ぜひイラストにご注目ください。特にトイレの壁紙がとてもかわいらしいと評判です。
一枝さんをはじめとした応援団のみなさまに支えながら、秋田内陸線は地域のみなさまの笑顔を乗せて走っていきます!