各線で話題のスポットやトピックをご紹介します!
ニューオープンの駅カフェや、駅周辺で話題になっているアウトドアレクリエーショなど、各地の「いま」を肌身で感じられるものばかり。途中下車して、ちょっぴり楽しんでみてはいかがでしょう。
イベントは、その季節だからこそ出会える景色・人・体験…土地の魅力がぎゅっと濃縮された特別な時間を過ごせるチャンスです。
各線の沿線で開催する、とっておきのイベントをご紹介します。
「しあわせ」感じていますか?
ココロがほっこり温まるスポットや風景、グルメなど、各線選りすぐりの情報を集めました。
ぜひ「しあわせ」をたっぷりチャージして、明日への活力にしてください!
能代駅から徒歩で約8分の扇飴本舗桔梗屋。なんと関ヶ原の戦いよりも古い文禄元年(1592年)創業の老舗です。4世紀にわたる歴史の中で、文化9年(1812年)に14代目の吉太郎氏が創製したのが「翁飴」です。15代目から店主は「吉太郎」を襲名し、一子相伝、代々、すべて手造りで伝統の味を守り続けています。
翁飴は一般的な固いアメとは異なり、餅のようにやわらかく、口の中に入れると程よい甘さと一緒にとろりと溶けます。
砂糖・添加物などは一切使用せず、国産の寒天と国内製造の水飴のみで作られています。翁飴という名前には長寿を願う意味も込められているそうです。歴史と伝統の技を感じ、健康を願いながら食べたい、能代を代表する銘菓です。
20代目の武田吉太郎さんにお話を伺いました。
添加物を使用していない翁飴は、気温による影響を受けやすく、特に乾燥させる工程は伝統の技と経験が発揮されているそうです。丹精込めて作り上げられた翁飴は、四季を通じてほとんど変質しないという特徴があります。常温保存であれば真夏でも溶けることなく、冬でも固くならず、長期間保存しても品質に変わりがない銘菓です。
200年以上にわたり一子相伝で作られてきた翁飴は昔も今も能代のトレンドです。桔梗屋は能代駅からも近いので街歩きとともに是非お楽しみください。
昨今人気のアウトドア。YouTubeやテレビで見るお洒落なアイテムを使って家族や友人と楽しい一日を過ごしたいですよね。でも、一式そろえるのは、かなりお財布の負担に。重い荷物を抱えて移動したり、テントの設営や撤収をしたりするのも大変です。そんな方には「男鹿なまはげオートキャンプ場」で提供している貸出しサービス、Schelto(シェルト)がおすすめ。テントはもちろん、バーベキューコンロやお洒落なローテーブル、イスなどの各種アイテムや寝具まで揃っており、用意するのは食材と着替え程度で気軽にキャンプが楽しめます。
プレミアムプランでは、人気の北欧アウトドアブランド「ノルディスク」のコットンテントとコットンタープをスタッフが事前に設営してくれていて、初心者だけでのキャンプも安心。手入れの行き届いた広大な芝生サイトに、お洒落な白のワンポールテントが映えます。広々としたテント内にはセミダブルのベッドが2つ設置されており、キャンプとは思えないほど快適に過ごせる他、どこを切り取ってもインスタ映え間違いなしの写真が取れそうですよ。今年からは食材オプションも加わり、さらに手ぶら感が増しました。
キャンプしてみたいけど、一式買い揃えるのはなあと迷っている方、ちょっと贅沢なアウトドア体験をしてみたい方にお勧めです。
男鹿なまはげオートキャンプ場は雄大な男鹿真山の麓にあります。
付近には、男鹿水族館「GAO」やなまはげ行事が体験できる男鹿真山伝承館があり、家族で楽しめる施設やフォトジェニックな絶景も沢山あります。是非男鹿に遊びに来て下さい。
お問い合わせ・ご予約窓口
(一社)男鹿市観光協会 DMO推進室
☎0185-47-7787
Link: https://namahage.co.jp/camp/scelto/
7月矢島駅待合室に『駅カフェおばこ』がオープンします。
今回は、列車アテンダント兼カフェスタッフのゆりてつ社員、木村智美さんにカフェを紹介していただきました。
地元の有名菓子、虎の子まんじゅうや(山口菓子店)、松皮餅(Pao)、クロカント(フリアンナカムラ)などコーヒーにぴったりのお菓子を色々準備してお待ちしております。中でもパンケーキ生地でこし餡や白餡を包んだ“半月まんじゅう”は、由利高原鉄道特製焼印が入ったオリジナルのお菓子となっております。箱入りタイプもありますのでお土産にいかがでしょうか。
カフェのコーヒーは沿線地域の『自家焙煎珈琲豆 彩豆』さんにお願いし、特別にブレンドしていただいた「おばこブレンド」です。香りもよく、すっきりとした味わいが特徴です。
終着駅の矢島は、「天寿酒造店」と「佐藤酒造店」の2つの酒蔵がありますので利き酒セットでほろ酔い気分の列車旅もいかがでしょうか♪
「近所のおじいちゃん、おばあちゃんやお子様連れの方でも気軽に立ち寄れるカフェにしたい」と木村さん。さらに学生さんたちがおしゃべりをしながら迎えを待ったり、勉強をしたりと様々な使い方をしてほしいと言います。
これからは、カフェインが苦手な方のためのメニューやクリームソーダなど最近の流行を意識したメニューも増やしていきたいと笑顔で話していました。
ぜひ、矢島駅まで来たら駅カフェおばこに遊びに来てけろな~
北秋田市阿仁合でちょっとしたブームになっている遊びがあります。それが「WA ROCK」(ワロック)。石に絵や字を書いたり色を塗ったりしたものを、隠したりそれを見つけてもらったりする「石探しの遊び」です。拾った石はもらってもいいし、またほかの場所に隠してもいいというルールです。
秋田内陸線阿仁合駅前で、WA ROCK体験を無料で行っている阿仁合コミューンの長谷川拓郎(はせがわたくろう)さんにお話を伺いました。
―WA ROCKという遊びは?―
長谷川(以下、長)「もともとWA ROCKは西オーストラリアで生まれた遊びです。それを北秋田の阿仁地区で始めていましたが、今では県内各地だけでなく県外にも広がっているんですよ。」
―どのあたりが魅力ですか?―
長「誰でも気軽に絵描きはできます。小さなお子さんでも楽しむことができます。どんな絵が描かれるかワクワクドキドキです。そして絵描きだけではなく、WA Rock探しも楽しいですよ。街でWA ROCKを見つけた時の喜びや自分のWA ROCKが誰に見つけてもらえるかと想像することも楽しみです。」
―体験ができるのですか?―
長「ここ、阿仁合駅前にある阿仁合コミューンが拠点となり、WA ROCK ANIのメンバーのみなさんと楽しむことができます。体験は無料です。アクリル絵の具・筆・石も用意されていますので、お気軽に覗いてみてください。阿仁合コミューンでは阿仁のお土産も販売しています。」
秋田県北西部、豊かな山河と日本海に恵まれた町、三種町。
「じゅんさい」の一大産地として有名で、独特な木舟に乗り、つるりとした芽を摘んでいく収穫風景は、皆さんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
さて、三種町では毎年夏に"砂の祭典"が行われていることをご存知ですか。
今回は「サンドクラフトinみたね」をご紹介します。
能代市の米代川から出て、北は白神山地のすそ野へ、南は三種町、男鹿半島へと続く長大な砂浜。三種町の釜谷浜からはその雄大な自然を左右に一望できます。そんな釜谷浜で行われるサンドクラフトは、1997年に合併前の旧八竜町で開催されてから続くイベントであり、毎年数万人のお客様が砂像を楽しみに訪れます。
何もなかった砂浜に枠組みが敷かれ、砂が積み上げられ、徐々に砂像の輪郭が掘り出されていくその工程は、まさに芸術ができあがっていく瞬間です。
砂像は地元の方が中心に取り組む小型~中型のものから、砂像のプロフェッショナルによる大型のものまで多彩で、それぞれに手をかけたチームの方たちの情熱を感じさせてくれます。
サンドクラフトinみたね、2021年度は7月24日(土)から8月31日(火)にかけて、砂像展示に加え新たな試みとして「竹あかり」によるライトアップを予定しています。
秋田の夏の海と砂の祭典を是非、お楽しみください。
(2021年度は出店や花火、ステージイベントを中止し展示のみの規模縮小開催となります)
※新型コロナウイルスの影響で日程や内容が変更されている場合があります。詳細は現地までお問合せください。
三種町サンドクラフト実行委員会事務局
https://sand-mitane.com/
TEL:0185-85-4830
「道の駅おが」は、市内周遊観光や地域活性化の拠点となり、地域の人・観光で訪れた人など多くの人が集う複合観光施設で「オガーレ」の愛称で親しまれています。また、JR男鹿駅の目の前にありアクセスも大変便利です!
オガーレと男鹿駅の間に子供も楽しめる「芝生わんぱく広場」が、2021年6月にオープンしました。JR男鹿駅舎にある展望デッキからは寒風山や船川港が一望できたりと、大人にもお子様連れにも楽しめるエリアです!!
オガーレ外観
展望デッキからの眺め
オガーレでは男鹿ならではの魅力溢れる様々なイベントを行っています!
ホームページを要チェック!
(これまでの開催例)
3月:あきたの地魚販売会・男鹿フェス、男鹿日本海花火開催祈願イベント
7月:道の駅おが 創業祭 33まつり(さんさん)
9月:男鹿梨販売イベント
10月:新米祭り
11月:ハタハタ直売会・魚神祭
12月:道の駅おが感謝祭
イベントでは、時期によりハタハタなどの地元海産物や、男鹿梨などの販売も行っています。また、地元グルメの飲食ブースの出店や「なまはげ太鼓演奏」など大人も子供も楽しめる盛りだくさんなイベントを開催しています!
男鹿産の「とれたて生わかめ」詰め放題など、おもしろ企画もあるのでお楽しみに!
※開催内容は年や状況に異なる場合がありますので、お越しの際は事前にホームページをご確認ください。
ハタハタ直売会
男鹿梨販売会
創業祭
おすすめポイント① 「オガーレグルメ」
○東洋一の海岸線にある男鹿のレストラン
男鹿名物「しょっつる焼きそば」、男鹿の海の幸を使った「石焼鍋定食」など、男鹿の海産物を使ったメニューが盛りだくさん。
美味しい特産品に出会えるかも!
レストラン内観
○男鹿水族館「GAO」が運営「GAOのジェラート ガオジェラ」
夏は男鹿産の「メロン」、秋には男鹿産の「梨」など四季折々のジェラートを販売しています!
メロンジェラート
おすすめポイント② オリジナル商品!
○オガーレオリジナル商品!その名も「なまはげサイダー」
「なまはげサイダー」は、道の駅おが・なまはげ館・男鹿水族館GAOが共同で開発し、男鹿でしか手に入らない限定商品!
「男鹿の塩味」「男鹿のメロン味」「ハタハタしょっつる味」の3種類の味があり、どれも男鹿ならではの味でどれにするか迷っちゃいますね!
なまはげサイダー
○秋田県の県魚である「ハタハタ」を練り込んだ「ハタハタへんべい」
道の駅おが、なまはげ館、男鹿水族館GAOでしか手に入らない限定商品です!
秋田弁に親しみを感じてもらいたいという想いを込めて、商品名は秋田弁に。
ハタハタへんべい
おすすめポイント③ マンホールカードを配布中!
その土地ごとの歴史や文化・特産品などが描かれたマンホール蓋があり、男鹿市では市の花である「ツバキ」をデザインしたマンホールカードをサービスカウンター(9:00~17:00)で配布しています。
ぜひ男鹿に遊びにきた思い出に集めてみては!
道の駅おが「オガーレ」詳細
http://michinoekioga.co.jp/
住所:秋田県男鹿市船川港船川字新浜町1-19
営業時間:【物産館】9:00~17:00 ※ガオジェラ・レストランの詳細はホームページを確認!
定休日:1/1~1/3、2・3月の第3水曜日・木曜日
TEL:0185-47-7515
矢島八朔まつりは、400年以上の歴史がある矢島町最大のお祭りである。五穀豊穣を祝い、人々の無病息災を願う矢島神明社の祭典である。祭礼は二日間の日程で行われ、初日の宵宮は矢島神明社から里の宇賀神社(弁財天)までお神輿の行列が下りてくる「お下がり」がメインとなる。神楽太鼓が鳴り響きお神輿の行列が町内を練り歩き、最後は駅前にて矢島町六丁(田中町・舘町・七日町・城新・水上・新丁)の若者が太鼓の腕を披露する共演会を行う。これは「もどり太鼓」ともよばれ六丁それぞれが受け継いだ微妙に異なる調子の太鼓を演じ、大いに盛り上がる。
二日目の祭典は、宵宮とは反対に宇賀神社からお神輿が六丁を巡幸し、最終的に矢島神明社に帰る。また六丁それぞれから出た、思い思いの山車がお囃子に合わせた踊り手と一緒に町内を練り歩く。踊りや山車などは、その年に流行したものがテーマになることもあり、六丁それぞれの行列は見るものを笑顔にする。矢島八朔まつりは、矢島町内の人に関わらず毎年多くの観光客でも賑わっている。去年に引き続き今年も新型コロナ感染拡大防止を考慮し、内容が神事のみとなってしまったが来年以降、機会があったらぜひ生で見ていただきたい祭りである。
※令和3年「矢島八朔まつり」は新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、氏子代表による神事のみを執り行うこととしました。また山車の運行と露店は中止することとします。
※写真はすべて矢島八朔まつりHPより引用
山あいを走る秋田内陸線。夜、無人駅に降り立つと小さな灯りがほんの少しだけある暗闇の世界。徐々に目が慣れてくると、天空には満天の星空をご覧いただくことができます。かつて森吉山麓で狩猟を行っていたマタギたちも見ていたであろう、無数の星たちを数えていたら、あっという間に最終列車の時間です。
こんな体験ができるのが「マタギの星空山」という企画です。「やってみよう!北秋田」北秋田地域素材活用推進協議会がプロデュースする企画です。秋田内陸線では、角館駅、阿仁合駅、鷹巣駅の3駅で星空観賞を楽しむ「星空探検セット」を無料で貸出しています。星空観賞おススメの5駅には「星の降る駅」のパネルが駅名標につけられていて、夕方以降に運行される列車にはイルミネーションパネルが掲出され、気分も盛り上がります。
また、秋田内陸線の沿線には協議会が認定した5つの「星空の宿」があり、「マタギの星空プラン」と題した特別な宿泊プランがあります。望遠鏡や双眼鏡が完備されているほか、各宿オリジナルのお食事メニューもお楽しみただけるプランです。
今回は秋田県に出向している原真里奈さんが、実際に阿仁合駅前の星空の宿「旅館千草」に泊まって、星空観賞を楽しみ、そのレポートを寄せてくれました。
「阿仁川での天体観測。あまりにも綺麗な星空と星の動きに釘付けになり夜中まで目を離せませんでした。過去に日本一とも評される長野県阿智村で星空ガイドをされていた八巻枝美さんが秋田の空も負けてない!と言うと説得力が違います。」
「旅館千草は阿仁合駅から徒歩2分。お食事は見ても満足、旬のものや秋田の食材を頂くことが出来ます。食べきれないという口コミも多いのですが、私はペロッと平らげました(笑)。」
自然豊かな森吉山の麓は、夜になると天体観測の邪魔になる灯りがほとんどなく、澄んだ空気の中で星空を満喫することができます。ぜひ一度夜の秋田内陸線へ出かけてみてはいかがでしょうか。
詳しくは下記HPをご覧ください。
https://www.kitaakita-kankou.jp/yattemiyokitaakitaTOP/activity/hosizorayama/
「マタギの星空山」関連のお土産もございます(阿仁合駅売店「笑EMI Shop」で好評販売中
五能線と言えば、雄大な日本海を望むことができる大きな窓と、停車駅や車内での様々な催しが楽しい快速リゾートしらかみ号が有名です。
一方で各駅停車でしか降りられない駅の周辺にも隠れた魅力があります。
五能線東八森駅から徒歩で20分弱。白瀑神社は白神山地の麓にひっそりと佇んでいます。
江戸時代の紀行家「菅江真澄」も訪れたことがあるという歴史あるこの神社は、境内に高さ17メートルから落ちる豪快な滝を持つことで知られています。初夏の青々とした緑と、流れ落ちる白糸のような滝のコントラストがなんともきれいです。あたりには水しぶきが舞い、暑い夏には涼しげな空間が広がります。
また毎年8月1日に行われる例大祭では、男たちが神輿を担いで町内を練り歩き、神輿ごとこの滝壺に入っていく「みこしの滝浴び」が見られます。担ぎ手の熱気と勇壮な姿が魅力ですが、昨今では地域の高齢化と人口減少の影響もあり、神輿の担ぎ手が少なくなっているため、担ぎ手を広く募集しているそうです。
新幹線をはじめ特急、快速などの列車が停車しない小さな駅の近くにも、こんなに魅力的なスポットがあります。ぜひローカル列車に乗って白瀑神社にいらしてください。
男鹿線ではJR東日本と地域の方々が協力して沿線を盛り上げようと様々な企画を行っています。
今回はその中から沿線を花でいっぱいにしようという2つの取組みをご紹介します。
男鹿半島といえばアジサイ寺と呼ばれる雲昌寺さんが有名です。長い年月をかけて境内いっぱいに植えられたアジサイは、まさに「男鹿の景色」のひとつとなりました。
そんなアジサイが沿線どこでも見られるとしたらどうでしょう。「見てみたい!」「やってみたい!」そんな声が取り組みを後押ししています。
男鹿線は2021年3月のキハ40系列の引退から、交流蓄電池電車EV-E801系「ACCUM」が走っています。
青と赤のカラーリングは棒磁石を連想させるともっぱらの評判ですが、アジサイも青と赤なんです。そんな男鹿線にぴったりの車両ですが、2021年6月から7月末にかけて「BLOOMING TRAIN OGA」として、車体に特別ラッピングが施されました。車両ラッピングのアジサイを始めとした花々のデザインは秋田公立美術大学が行い、また車内では男鹿市立北陽小学校の児童の皆さんが描いたアジサイをイメージした絵が飾られました。
アジサイ色に染まったACCUMは男鹿線をご利用いただいた皆さん、また沿線の皆さんに楽しんでいただけたことができたのではないかと思います。
(現在、「BLOOMING TRAIN OGA」は運行を終了しています)
皆さんは、道路や線路の脇に花を植えているところを見かけたことがありますか?男鹿線ではアイコンとなったアジサイを沿線に植えることで、より楽しく、もっと乗りたくなるような、そんな沿線を目指しています。
この活動は2020年度秋田駅と土崎駅から始まり、2021年度は新駅である泉外旭川駅で植栽が行われています。アジサイを植える場所の整備はJR東日本の秋田保線技術センターと秋田駅が行い、雲昌寺さんからはアジサイの苗を頂き、肥料には大森山動物園ゾウさん堆肥を使用しています。また、7月中旬には沿線の町内会や保育園の皆さんと一緒に植えることができ、地域に愛される駅を目指して取組みを進めています。
アジサイは苗から大きくなるまで数年かかりますが、こうした沿線の活動も大きくなるまでまだまだ時間がかかるかもしれません。ただ、沿線一面がアジサイ一色に染まった光景を思い浮かべれば、ちょっと素敵ですよね。
少しずつ変わっていく男鹿沿線を、これからも是非お楽しみに。
由利高原鉄道の終着駅である矢島駅には今日も明るい声が響き渡る。
矢島駅売店の「まつ子の部屋」の看板娘“まつこさん”(本名:佐藤まつ子さん)は、ここにお店を構えてもう30年以上になる。由利高原鉄道の社員ではなく、あくまでもボランティアとして鳥海山ろく線を応援していただいている。
矢島駅を訪れると、「お嬢さん、よく来たね!」「お兄さん、トイレはこっちだよ」と鉄道を利用している方に限らず気さくに話しかける。さらに、「こんなに遠くまでお越しいただいたから」と桜茶のおもてなしまで。
昨年7月に始まった鉄印帳ではまつこさん直筆の記帳を求め平日・休日問わず、多くの方が来る。記帳とは別に人生相談や会社の愚痴、さらには恋愛相談にまで話が及ぶこともあるという。そして皆最終的には笑顔になって帰っていく。まつこさんの人となり、温かなおもてなしの心が来た人をそうさせるのだろう。
そんなまつこさんにはとても大事な宝物があるという。鉄道を利用して来られた方へまつこさんは必ずお見送りをするのだが、それに合わせたオリジナルメッセージも作っている。その数はもう数千枚は超えているであろう。来た人には笑顔になって帰っていってほしいというまつこさんの愛がたっぷりと詰まったメッセージをぜひ実際に感じてもらいたい。
ここまで来てよかったと味わえるしあわせを矢島で・・・
阿仁合(あにあい)は、古くから鉱山で栄えた町です。江戸時代には、銅の産出量が日本一となり、鉱山列車が運行するなど、街全体が活気にあふれ、笑顔と幸せでいっぱいでした。
その後、鉱山は閉山してしまいましたが、秋田内陸線が全線開業した1989年(平成元年)に、2代目の駅舎が建てられました。阿仁合が北緯40度線上にあることから、4の数字を背中合わせにしたデザインになっていて、いつしか「しあわせの駅」と呼ばれるようになりました。全線開業30周年の2019年(平成31年)4月には、地域や観光で訪れる人達の笑顔を作り出す街の交流拠点として、形はそのままにリニューアルされました。毎年冬にはイルミネーションが施され、隠れた人気スポットになっています。
「阿仁合駅は、わたしにとって、しあわせの駅なんです。」と語るのは、鉄道好き女子「鉄子の部屋」でおなじみの森川あやこさんです。阿仁合駅で鉄印の取材があった日に、偶然あやこさんが鉄印帳の記帳にいらして、一緒に取材を受けることになりました。その後、あやこさんはこれがきっかけとなり、鉄印帳の雑誌の表紙になりました。「内陸線はどこか懐かしさを感じる、やさしい、癒される風景に出会えます。そして人とのつながりの良さを体感できる鉄道です。また会いに来ますね!」と素敵な笑顔で語ってくれました。
駅舎正面には、しあわせの駅阿仁合の象徴として「しあわせの鐘」が音色を響かせています。「ぼくは、内陸線の公式キャラクターじゅうべぇです。みんなに会える日を願い、しあわせの鐘を鳴らして待っています。鳴らしすぎて叱られたりもするけど、ぜひ遊びにきてね。」
駅の一階には、「里山レストラン&カフェこぐま亭」があります。こぐま亭の三沢料理長はこう語ります。「お客様が笑顔になる料理を作ります。美味しい料理でみなさんがしあわせになってほしい」と。
二階は「北秋田森吉山ウエルカムステーション」で、森吉山の四季をプロジェクションマッピングで知ることができるほか、秋田の木でできた積み木や絵本などがあるキッズスペースもあります。トレインビューカウンターでは、内陸線の車両を一望できます。
鉄道の駅という役割だけではなく、みなが笑顔になれる、「しあわせ」の拠点として、みなさまのお越しをお待ちしています。